ベネズエラ・ボリバル共和国
駐日大使 イシカワ セイコウ 様
メッセージ
今月16、17日にカラカスで展開される「世界“私たちは皆ベネズエラ”の日 ベネズエラ平和と主権、民主主義のための対話」の成功を心から期待し、この催しが世界に大きく広がることを願って、熱い連帯のあいさつをおくります。
私たちは、かつてアメリカ帝国主義と巨大資本がラテンアメリカとカリブ海地域を政治的に、かつ経済的、軍事的に支配し、その富を略奪し、人々を収奪しつづけたことを知っています。そしてそのような犯罪がラテンアメリカ、カリブ海諸国民のたたかいによって排除され、これら諸国民が文字通りの主人公となる新しい民主主義を築き上げてきたことを知っています。
トランプ政権がこの素晴らしい革命の前進を憎み、軍事的な脅しと経済封鎖、不当な介入などによって、再びこの地域を支配しようとしている、よこしまな試みを決して許してはなりません。
私たちは以下のことを十分に理解しています。
ベネズエラは核兵器の開発を試みたことはありません。ミサイルを発射して近隣諸国を脅かしたこともありません。アメリカ合衆国を軍事的に脅かしたことも、挑発したこともありません。そしてそのような意図を持っているわけではありません。
アメリカ帝国主義こそがアフガニスタンで、イラクで、シリアで何をしてきたかを私たちは知っています。トランプ政権が核兵器禁止条約の採択に金切り声をあげて反対し、核兵器を使用しての先制攻撃も辞さないよこしまな意図を捨てていないことを私たちは知っています。
世界の変化の本流は、国連憲章の精神とバンドン10原則にもとづく非核・非同盟の地域共同体の形成であり、貧困と飢餓、富の著しい偏在と格差、地球環境の危機やあらたな感染症などに立ち向かう多国間協力主義です。
この流れに敵対する者たちに未来はありません。
また、本年7月7日に核兵器禁止条約の制定が、交渉会議に出席した124カ国中122カ国という圧倒的多数の賛成により採択されました。この採択に当たっては、貴国をはじめとして多くの非同盟諸国が積極的な役割を果たしたことを私たちは知っています。「核兵器のない世界」を心から願うヒバクシャをはじめ多くの日本国民の願いと運動に大きな希望と勇気を与えるものです。唯一の被爆国でありながら、この条約制定に背を向け続ける日本政府を、一日も早く「条約にサインする政府」に作り替えるよう奮闘したいと決意しています。カラカスでの会議の成功とボリバル革命の更なる発展が私たちの運動に一層の勇気と希望を与えてくれるものと確信しています。
「真の危機は、何かが死につつありながら死にきれず、同時に何かが生まれつつあるがまだ生まれきっていないときに起きる」(アントニオ・グラムシ)
ベネズエラの友人たちに勝利あれ!
2017年9月15日
大阪アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会
( OSAKA ASIA AFRICA LATIN-AMERICA
SOLIDARITY COMMITTEE )
理事長 長谷川道弘
( President MICHIHIRO HASEGAWA )
1-6-11 Kuroishi Bild.Tamatukuri Cyuou-Ku
OSAKA 540-0004 JAPAN
E-mail: [email protected]